本記事はアフィリエイト案件を含みます。
「旅育」が最近注目されていますね。
旅行を通じて子どもに異文化体験をさせ、子どもの成長を促すことを「旅育」とよびます
「自分のいつもの日常とは異なる文化をもつ国がたくさんあるんだ」
ということを知ってほしい!という思いのもと、3歳半と1歳半の子ども達とともに行く海外旅行をいっぱいしたいと考えています。
子連れでも気楽に行ける海外といえば真っ先に名前が挙がる国の一つが「台湾」ではないでしょうか。
・日本からわずか3時間の直行便で到着する
・日本との時差が1時間しかない
・親日的であることで有名(実際そうだなと住んでいて思いました)
・同じアジア人同士なので気がラク
という点が子連れ的にうれしいポイントかと思います。
私は就労ビザを取得し、実際に2年近く台北に住んでいたことがあるほどの台湾好き。
帰国してからも、機会を見つけては台北を訪れています。
でも子連れで行くのは今度が初めて!
子連れ目線で行く台北について研究したくて、「子連れで行く台北」をテーマに扱った本を読んでみました。
今回読んだのは以下の3冊です。
実際に読んだ感想と、その結果考えた旅行プランをまとめました。
それでは詳しくみていきましょう。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 現地ママ100人に聞いた子連れで台北
旅育的おすすめ度
とてもかわいい本だけど、内容がややふんわりしていて、これだけ持って旅に行くのはちょっと不安かも?
手描きのイラストがかわいくて思わず手に取りたくなるかわいい一冊。
「子どもが楽しめるスポットを現地に住むママさん100人に聞いてみた」
というコンセプトで作られた本です。
作者の方は当時4歳の息子さんと台北に行き、現地のママさんたちに連れられてあちこち遊びに行ったおかげで、息子さんは終始ご機嫌の旅だったそう。
台北に関しては、おすすめ子連れスポットがベスト10形式で載っています。
たしかに、子どもが喜びそうなスポットがいっぱいです。
ただ旅育、つまり「異文化体験を通じて子供の成長を促す」という点を期待して読むと
「これ、日本で行ってもいいのでは…」
と感じるスポットがおすすめされている印象です。
動物園や遊園地など、日本と微妙に違う点を4際の息子さんは楽しんでいたそうなので、大人が思っている以上に子どもは異文化を感じ取っているのかもしれませんが…
現地のママさんの子どもと一緒に遊ぶなら楽しめるかもしれないけど、自分の子どもだけが行って果たして楽しめるのかな?
という点が気になりました。
あと、「果たして親は楽しいのか…?」という疑問も頭をもたげます。
動物園や台北版キッザニア、プレイパークなどたしかに子どもにとっては楽しそうなのですが、
「これなら日本にもあるし、日本語で説明が分かった方が子どもは楽しめるのでは?」
「親が楽しむのは諦めるしかなさそう…」
と感じてしまうのは否めません。
台北動物園は私も行ったことがありますが広大な敷地が魅力の立派な動物園です。
あたりまえのようにパンダがいて、日本の動物園のように並ばずともフツーに見られました。
子どもか家族の誰かがよほどのパンダ好きであればわざわざ足を運ぶ価値ありだと思います。もしそうでないならほかのスポットを巡るのもいいのかなと。
親がパンダ大好きでどうしてもパンダが見たいのであればいっしょに楽しめると思いますが、そうでない場合はちょっと…。
「親も子どもも一緒に楽しめる」という視点でいくと、やはり親はイマイチ楽しめないのではないかと感じる場所が多い印象でした。
グアムで初旅育して感じましたが、「親が旅行を楽しんでいる」ってめちゃくちゃ大事です!
子どもだって「ママはいいからあなたは楽しんでね」とどこか暗い表情の親に見守られていても楽しめないんです。
たとえ欲張りかも?と思っても、親と子両方が楽しめるプランを組み立てるのが旅育の極意です。
また、実際に足を運ぶ際にはスマホの地図を駆使しながら行くとは思いますが、具体的な距離感が分かりづらいので
「近そうに見えるけど実際はこれ結構歩く距離だよね…」
と感じてしまいました。
夜市の屋台ゲームが詳しく紹介してあるのはおもしろく、参考になります。
滞在目安の時間が書かれていること、ママ楽ちん度と子ども満足度が書かれているのはとても参考になると思います。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 子連れで楽しむ台湾
旅育的おすすめ度
食べ物に関する情報が豊富!大人が行きたいところに子どもをつき合わせるなら?という目線で書いてある感じ。
おしゃれな画像がいっぱいです!
たくさんの写真が本当にきれいで、「うわ~台湾行きたい…」という気持ちにさせてくれます。
るるぶのようなミーハー感はなく(あれはあれで好きですが)、しっとりした旅行ガイドという感じ。
ピックアップされている内容も、王道を抑えつつ独自の目線で選んだ場所やおすすめスポットが載っていて目新しいです。
現地に長年滞在している日本人ライターさんによる執筆。
これを読んで優雅で美しい子連れ旅行に夢を見すぎると現実との落差に苦しみそうですが、内容としてはとてもいいです。
本屋さんの中にある、中国語のプリントが入ったおしゃれなベビー服のお店なんかとてもすてきで足を運びたくなります。
著者は台湾在住歴7年以上の現地在住日本人ライターさん。
現役のママさんでもあります。ママでないと持てない視点もおさえながら、ツーリスト目線も忘れないところが魅力。
現地に住んでいるからこそ知っている、ほかのガイドブックではちょっと見ない穴場的なお店が多いです。リピーター向けという印象。
食事のお店も、大人向けでありながら子どもも喜ぶメニューがあるお店を紹介してあります。
ただこの本も、これ一冊もって旅行へ…という感じではないです。
旅行気分を高めるには最適かと。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: FAMILY TAIWAN TRIP #子連れ台湾
旅育的おすすめ度
大人も子どもも楽しめて、女子心まで満たせる、かゆいところに手が届きまくりの一冊!
読んでいて楽しい、わかりやすい、そしてママ向けの情報がとても豊富で、これさえあれば安心して旅行に行けそうなガイドブックです。
特にいいなと思ったのはエリア別の紹介ページで、親が行きたいスポットと子どもが喜ぶスポットが地図形式で載っているところ。
このエリアのこのお店に行きたい!と親が思って子連れで行くと…
はじめは目新しさを楽しんでいた子供もそろそろ飽きてきて暴れ出しそうだな~
となるタイミングってありますよね…!
そんなときは近くにあるこの公園で子どもの気持ちをリフレッシュさせよう!
というふうに、バランスよく紹介してあるあたりが「うんうん、分かってる!」となるんです。
大人向けのカフェの紹介と合わせて、近くにある文具屋さんの情報が乗っていたりします。
子どもが目を輝かせそうな沢山のシール(しかも台湾テイストあふれるかわいいデザイン)があるので、カフェに付き合わされてややダレ気味の子どもをここに連れて行けばご機嫌でシールを選んでくれるはず…!
というふうに、具体的な子連れプランが出来上がってきます。
食べ物屋さんのメニューも、これなら日本の味に慣れた子どもも食べてくれるだろうと感じるものがちゃんと紹介されているのがすてき。
せっかく食べに行っても、微妙に好きな味ではなくて大量に残されたりするのが一番困りますもんね。
そのほか、
このエリアはここに大型トイレがあっておむつがえしやすい
ドラッグストアで買える、子どもが喜ぶしおみやげにもぴったりの逸品
台湾に行くならこのアプリはスマホに入れておこう6選
こんな情報も載っていて、とても心強いんです。
子連れだと自分の楽しみが後回しになったり、逆に子どもの気持ちを無視したスケジュール優先の旅行になってしまいがち。
そんな失敗を防ぐための情報満載の、超おすすめの一冊です。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 3冊読んで思ったこと
さて子連れ台湾に関する本を読みこみ、実際に住んでいた経験と照らし合わせて考えたのは以下のことです。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 台北から離れずに過ごす
台湾には、台北以外にも魅力的な観光地がいっぱい。
九份:「千と千尋の神隠し」のモデルタウンとして日本人に大人気の観光地
高雄:パワースポットである龍と虎のタワーで有名。台湾の京都ともいわれている
台南:台北南部に位置する都市。台北より南国のゆったりムードがありエキゾチック
…ですが、大人にとっては魅力的ですが、子ども目線を考えると
「旅育として異国文化を味わってもらうという目的を果たしたいなら、台北で十分」
だと思いました。
九份などは写真がとにかく魅力的な観光スポットなので、たいていの人は
「一度は行きたい!」
となりますが、台北から車やバスで2時間近くかかるうえ、現地は階段でのアップダウンが多いです。
子連れ的にかなり厳しい…ということが何となくわかるのではないかと思います。
「大人の行きたいところへ子どもにも付き合ってもらう」
というのであればアリかもしれませんが、旅育目的なら台北中心に過ごすのが親も子も楽しく過ごせるんじゃないかな。
二泊三日、または三泊四日程度で行くなら、無理な遠出は避けて台北市内でたくさん楽しんだ方が子連れフレンドリーな旅になるでしょう。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 士林夜市は避け、別の夜市に行く
台北市最大の夜市といえば「士林夜市」。
とにかく大きくて、大人の足でも端から端まで巡るのに1時間はかかるのではないでしょうか。
土日の夜は非常ににぎやかでとても楽しく、いちばん大好きな夜市です!
ただそれだけに心配なのが、子どもが迷子になること。
見失ってしまった場合、たくさんの人とお店の中から子どもを見つけ出すのは本当に大変だと思います。
また、私自身は夜市で危険な目や不快な目にあったことはありません。
が、スリには要注意ですし、どんな人が紛れているか分からないこわさもあります。
それでも夜市の屋台やゲームを子どもに経験してもらいたいので、士林夜市は避けてほかの夜市に行こうと思いました。
饒河街(ラオハージエ)夜市は大きな通り一本のみの夜市なので迷子になる心配はないかも!
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: 子どもの体力消耗には公園へ
どの本でもおすすめされていたのが「公園最強」ということ。
どこに行っても子どもは公園大好きですよね。
ちょっと機嫌が悪くなっても公園に連れて行けばなんとかなるし、体力も消耗してくれるので親としては大助かりです。
中でも大安森林公園は台北市内ほぼ最大級の公園で、遊具がたっぷりあるので子どもが大喜びで体力を消耗してくれるのではないかと思います。
大安エリアはおしゃれなお店やおいしいレストランが集まっているので、この公園を中心にどうめぐるか予定を組み立てるといいかなと思えました。
子連れ台湾ガイド本3冊読み比べ: まとめ
どのガイドブックも読んでいて楽しかったですが、子連れ台湾の旅育なら「FAMILY TAIWAN TRIP #子連れ台湾」がだんぜんおすすめです。
親も子どもも異文化を無理なく楽しむための情報がいっぱいでした。
読むだけで、旅のイメージがふくらむことうけあいです。
実際に台湾に行くとなると、最低限必要なのは英会話。
もちろん中国語を話せればそれに越したことはないですが、中国語は生半可な発音だと絶対に通じません…。
台湾の特に若い人は英語が話せる人が多いので、不安のない旅行を過ごすためにもトラベル英語を身に着けておくとスムーズな旅になります。
わたしは英検2級に該当する中国語の資格をもっていますが、それでも中国語で意思疎通するのはけっこうむずかしくて必要最低限しか話せません(汗
英語のほうが無理なく旅行できると思います!
また、子どもが興味をもつようならキッズ向けの英会話を受けさせるのもいいですよ!
自分の英語が通じた!という経験をプレゼントできるのは親としてとてもうれしいことです。
おすすめの子ども向け英会話ランキングはこちらです。
子どもとの旅行は子どもの成長だけでなく、親の立場としても大変よい経験になりました。
- 家族のきずなが強まる
- 子どもに親切な人が多い。子どもの存在が歓迎されていることで親も心置きなく旅行を楽しめる
- 異文化にふれる子どもの姿をみて感動する
- 子どもがいろんな経験を通して一回り成長するのをみることができる
海外旅行は疲れます。
子連れの海外旅行はもっと疲れます。
でも、それでも子どもといっしょに行く海外旅行はかけがえのない経験です。
ぜひ子どものパスポートを取っておいて、行けるときに旅行に行ってみることをおすすめします!
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