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英語けっこうやってるつもりなんだけど、ネイティブとの会話についていくのは本当に難しい…。
ちょっとひねった表現やたぶん気の利いたジョーク言ってるんだろうけど、すぐに意味が分からなくて…。
日本人でいえば
「二番じゃダメなんですか」とか
「久しぶりに職場復帰したら浦島状態です」とかの表現ですね。
元ネタに関する背景知識がないとすぐに意味がわからないですよね。
そうそう!文化的な背景を知らないとわからないことって意外と多いんだよね。
でもどうやって学習すればいいのかな…
英語学習に必要な教養の入門書をもとめているなら、この一冊が手軽に読めますよ。
この記事ではNHK語学講座でおなじみの先生の杉田敏(すぎた・さとし)先生の著書、「英語の極意」
を読んだ感想(レビュー)をしています。
この本が気になったら、ぜひ自身で手に取って読んでみて下さいね。
英語の教養を手軽に身に着けたい!という人におすすめしたい一冊です。
結論からいうと
シェイクスピア、ギリシャ神話、イソップ童話などはもちろん、
英語の理解には欠かせない、最低限知っておきたい聖書に関する知識、
流行したコマーシャル、有名人のセリフ、有名なスローガンなど、
「そういう意味だったのか!」と膝を叩きたくなるような解説とともに英語表現の元ネタとなる教養がコンパクトに紹介されています。
【NHKビジネス英会話の杉田敏先生著書レビュー】杉田敏先生とは?
この本はNHK語学講座のビジネス英会話で有名な杉田敏先生の著書。
杉田先生はNHK語学講座で上級者向けの実践ビジネス英語、現代ビジネス英語を担当されています。
記者経験とビジネス経験をあわせもつ先生なんですね。
豊富な語彙力、表現力が魅力の先生です。
そんな杉田先生のレッスンが受けられるのはNHK語学講座。NHKポケット語学ならバックナンバーで学習し放題です。
\ 自分に合うかは使って試してみて /
このブログでも1、2を争う人気の語学アプリです。
一年使うと、仕事で「英語できます」と自信をもって手を挙げられるようになると思いますよ
【NHKビジネス英会話の杉田敏先生著書レビュー】「英語の極意」ってどんな本?
そんな杉田敏先生の著書、「英語の極意」は英語の教養を手軽に身に着けたい!と考える人への入門書です。
新書なので、さらっとあっという間に読めるのに
「なるほど…!」
と感じるポイントがぎゅうぎゅうに詰まっています。
英語学習をしていると、
「どうしてこのフレーズがこういう意味になるんだろう」
「このフレーズはよく聞くけど、元ネタって何なんだろう」
と思うことありませんか?
たとえば
”Make an offer one can’t refuse.”
といえば辞表などによく使われるフレーズで、「すばらしいオファーをもらい、断れなかったので退職します」というときに使われます。
これには元ネタがあって、映画ゴッドファーザーに登場するセリフです。
こういう元ネタを知っておくと覚えやすいですし、何より楽しく学習できますよね。
あと、ネイティブと話していると、ちょっと気の利いた表現を使われたときも
「ああ、あの元ネタをひねっているんだ」
とわかるようになり、より深い会話ができるようになります。
スターウォーズファンの人と話していて
「昨日はちょっとストレスたまっていてね」と言いたいとき、
”I have fallen to the dark side yesterday.”と言うと喜んでくれるようなことですかね。
ちがうか。
英語を学習するうえで知っておきたいちょっとした事情や一般常識のちがいをコンパクトにまとめてあり、斜め読みするだけでも
「へえ、そうなんだ!」
と思う内容がたくさんあります。
なぜくしゃみをしたあと、”Bless you!”と声をかけるのがマナーなのか
なぜ塩をこぼすのは不吉だと考えられているのか
アメリカの航空宇宙局が進めている「アルテミス計画」。女神さまの名前だけど、もっと深い意味があるネーミングだった
“I’m from Missouri.” は「私は疑り深い人間です」、の意味。でもどうして?
“Let‘s go places.” 裏の意味は「成功しよう」「出世しよう」。元ネタはあるコマーシャル!
これらの答えがすべて一冊に詰まっています。
日本人であれば常識で知っていることを、日本の文化的背景を知らない人にとっては「???」となることはきっとたくさんあることでしょう。
杉田先生が例として挙げているのは、刑事ドラマなどで被害者のことを「仏さん」と呼ぶこと。
日本人であればたいていの人は、仏教ではなくなった人はみんな仏になるという知識を持っていますが、この文化的背景を知らない人にとっては
「なぜ亡くなった人を仏と呼ぶのか?」
と疑問を持つことになります。
たとえばmother-in-law jokeという言葉があります。
Mother-in-lawは「義母」「姑」で、姑ジョークとは何ぞやということになりますが、ここで知っておきたいのは「姑といえば一般的に英語圏ではこういうもの」ということ。
日本では嫁姑問題という言葉があるように、姑と確執があるのはたいてい妻という図式が成り立っています。
が、英語圏では通常、妻の母親と夫の間の確執のほうが有名です。
そのため、mother-in-law jokeといえば夫と妻の母親の間の仲のわるさをネタにしたものが多いです。
こうした文化的背景を知っているのといないのでは、全然違いますよね。
英語圏の文化的背景を知るには
聖書
シェイクスピア
マザーグース
などは知っておいた方がよい三大知識といわれています。
(これにスターウォーズまたはスタートレックを足して四大知識と呼ぶ人もいます)
もちろんこれ以外にも、
ギリシャ神話
イソップ童話
グリム童話
流行したコマーシャルの決まり文句など
こういった知識がないとすぐには理解できない内容もたくさんあります。
でも正直、キリスト教に親しみがない人にとって、聖書にとって学ぶってかなり腰が重いことではないでしょうか?
旧約聖書 (old testament)、新約聖書 (new testament) があるということはわかるけど、サムエル記やマタイ伝となってくるとよくわからない、という人は多いのではないかと思います。
これらを独学で学ぶのはかなり骨の折れること。
杉田先生の「英語の極意」は頻出表現にしぼって最低限知っておきたい知識を紹介してあります。
第一章 スローガン、キャッチフレーズ
第二章 決まり文句
第三章 ギリシャ神話
第四章 イソップ寓話
第五章 聖句
第六章 シェイクスピア
第七章 ことわざ
第八章 迷信
第九章 覚えておきたいイディオム
教養を深めたい、でもなかなか勉強に手をつけられない、そんなときに手にとりたい一冊です。
【NHKビジネス英会話の杉田敏先生著書レビュー】まとめ
この本のまえがきで、杉田先生は
英語の習得にはその背景となる文化的知識が不可欠
語彙力、文法力、発音レベルを上げるだけでは真に英語を話せるようにはならない
と述べています。
教養が深まるだけでなく、あらためて
「英語っておもしろい!」
と感じられるようになると思います。
気になったら、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
本を読む暇がない、本屋さんに行けない…という人は、杉田先生のレッスンがアプリでサクサク学習できるNHKポケット語学講座を使ってみるのも一手です。
\ 自分に合うかは使って試してみて /
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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