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そんな疑問にヒントをくれる3冊を読み比べてみました。
『AI時代の育児』黒川伊保子 著
『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』松井義明 著
『早期教育に惑わされない!子どものサバイバル英語勉強術』関正生 著
どれも異なる切り口から「子ども×英語」にアプローチしていますが、読み比べることで見えてきた共通点と、違い、それぞれの本が伝えたい「本質」をまとめてみました。

- TOEICスコア975点
- アメリカとカナダの帰国子女
- 社内通訳/翻訳歴20年以上
- 海外ドラマでの英語学習などの情報を発信中
- 子連れインバウンドや知育情報ブログもやってます

結論からいうと、3冊を読んだ結果以下5点がポイントだと私は感じました:
母語である日本語の確立がまず一番大事
親の独りよがりにならない英語学習を。遅めスタートでも本人次第で英語は身につく
幼少期はとにかく英語をキライにさせないことが大切
英語耳を育てるのは6~7歳までが勝負
英会話を習うだけでは不十分なので、英語絵本の多読・フォニックスを取り入れた多聴を
詳しくは以下で解説していきますが、どれも良書なので、気になるかたはぜひ手にとって読んでくださいね!
「小3から英語必修…」子ども英語はいつから?意味ある?『AI時代の育児』|黒川伊保子
脳科学とことばの発達を軸に、「母親の声」や「ぬくもり」の重要性を説く一冊。
「妻のトリセツ」をはじめ、トリセツシリーズで有名な黒川伊保子先生の著書です。
- 1959年生まれ
- 奈良女子大学理学部物理学科卒業
- 人工知能(AI)の研究者として、特に日本語の感性分析に関する研究を行う
- 男女脳の違いに関する著書が多く、『妻のトリセツ』シリーズがベストセラーに
- 脳科学と言語感性の専門家として、メディア出演や講演活動も行う。
- 株式会社感性リサーチの代表として、企業向けのマーケティングや商品開発の助言も手がける
黒川先生は、子どもの英語教育にとって大事なのは以下だと説明されています。
英語の習得は “ステップ式アプローチ” が効果的
- フォニックスで音とスペルのルールを学ぶ
- 音声付き絵本でリズムと意味を体感する
- 多読により、語彙や表現を自然に吸収し定着させる
→ この順序を踏むことで、発音力・理解力・語感がバランスよく育ちます。
英語耳を育てるゴールデンエイジとは
- 「英語耳」は 6〜7歳頃までが最も習得しやすい時期。この時期に、豊富な英語音声に触れさせることが重要だと述べています。
楽しいだけでは終わらせない
- “楽しさ”だけで英語活動を終えるのではなく、英検や中学受験につながる実用的な力を見据えた学びを重視。
- 例えば、語順パズルや過去問形式の英語材料を使って、「感覚」を育てながら耳を慣らす工夫が推奨されています。
まとめ
黒川さんが重視する英語育成のポイントをまとめると以下の通りです。
- 音声多読を中心とした“英語脳”作り
- フォニックス→音声絵本→多読の三段階アプローチ
- 6〜7歳までに英語耳を最大限活かす
- 楽しさと実用性を 両立させる学習設計
いずれも、楽しいだけ・見せただけでは終わらせず、「英語を自然に使える力」を育てるための具体的な方法論になっています。これらのアプローチを家庭に取り入れることで、AI時代にも通用する「英語で感じ、考える力」が育っていきそうですね。
もっと詳しく知りたい!というかたはぜひ著書を手に取ってみてください。
黒川先生は子ども英語についてのほか、
「早寝、早起き、朝ごはん、適度な運動、そして読書」
を何よりも大事な育児の金のルールとして説明しています。
金のルールについてもっとよく知りたいというかたは下記の著書レビューもご参照ください。
「小3から英語必修…」子ども英語はいつから?意味ある?『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』|松井義明
長年「児童英語」に関わってきた著者が、“楽しいだけ”では英語は定着しない理由を解説。
楽しいだけではだめ!とはっきり言い切る著書内容にドキッとしますが、その納得の理由が読んでみるとわかります。
- 早稲田アカデミー教務顧問
- 1967年、東京・赤坂生まれ
- 早大在学中より草創期の早稲田アカデミーの教壇に立ち、塾講師としての経験と実績を積み重ね渡米
- コロンビア大学、ハーバード大学の両大学院に進学・修了。16年在米
- 株式会社早稲田アカデミー教務顧問、「早稲田アカデミーIBS」、「多読英語教室早稲田アカデミーEnglish ENGINE」などを開発・監修
早稲田アカデミーの教務顧問をおこなっているのが松井義明先生です。子どもの学びのプロセスについてはプロ中のプロといえる方でしょう。
「聞く・話す」だけでは定着しない
幼児期に英会話を楽しんでも、文字としての理解につながらないと忘れがち
「読む力」を育てることがカギ
多読やフォニックスで英語の文字と意味を結びつけ、「英語脳」を作ることが重要
体系的な3ステップ学習が有効
まとめると、以下3ステップが大事とのこと。
①フォニックスで音とつづりを学ぶ
②音声絵本で意味と音を結びつける
③多読で大量インプットし定着させる
まとめ
楽しいだけの英語学習は“その場限り”で終わりがち。文字として「読める」「使える」英語にまで昇華させるためには、聞く→音と文字のルールを学ぶ→多読で定着させる流れが不可欠です。
子どもの興味や発達段階に合った「意味ある英語体験」が不可欠
幼児期のインプットも大切だが、小学生以降の“学び直し”こそがカギ
大人が「子どもに英語を押しつけない姿勢」が、長く続ける秘訣
「“英語で遊ぶ”と“英語が身につく”は別物」という指摘にドキッとします。親として、「楽しければOK!」で満足しすぎていたかもしれません。
もっと知りたい!というかたはぜひ本書を手に取ってみてくださいね。
「小3から英語必修…」子ども英語はいつから?意味ある?『早期教育に惑わされない!子どものサバイバル英語勉強術』|関正生
カリスマ英語講師が語る、“本当に使える英語”を子どもに残す方法。
東進ハイスクールのカリスマ英語講師として有名な関先生。
英語アプリ「スタディサプリENGILSHビジネス英語コース」の監修をしていることでも有名です。
- 英語の「本質」をわかりやすく解説するスタイルが人気
- 自身は英語が苦手だったが、独学で克服した経験を持つ
- 著書多数で、文法・読解・発音まで幅広くカバー
- 早期英語教育や学習法にも持論を持ち、現実的な視点で語る
早期英語教育には注意
語学吸収は確かに早いが、日本語の基礎や他の成長要素を犠牲にしてしまうリスクがある
早期英語教育には注意
小学生時代は英語嫌いにさせないのが最重要:無理に詰め込んで早期に挫折させるのではなく、「好き」を育てる段階。
早期英語教育には注意
中学以降にギアアップ:読む力に注力し、文法・読解に本格的に取り組むのが勝負どころ。
お金や時間をかけすぎるな
必要なときに必要な投資を。著者自身、遅咲きながら英語を習得している 。
親はノイズを控え、サポート役に徹する
英語教育は国の方針に乗るしかない以上、「うまく乗り切る」心構えが大切。
まとめ
この本は、親が過剰に早期教育に走りがちな現在の潮流に対し、バランスある成長と幸福を重視する姿勢が貫かれた内容です。
さすが英語指導のプロ。英語を「続けること」の難しさをリアルに語ってくれていて、目が覚める内容でした。
- 小学生期は「英語嫌い」にさせない導入が最優先。
- 中学生になったら、「読む力」に集中し、文法や読解を本格学習。
- 必要以上の投資を避け、親は落ち着いた支援者に。
- 遅めスタートでも英語は習得可能—焦らずチャレンジを。
小3からの英語が必修になりましたが、早くも英語嫌いの子が続出しているそうです。。
何とかしてあげたい、というかたへヒントになる話がいっぱい。ぜひ本書を手に取ってみてください。
「小3から英語必修…」子ども英語はいつから?意味ある?プロの3冊を読み比べて感じたこと
脳科学者、塾講師、英語講師の3名の方それぞれの子ども英語に関する持論を述べた著書を読んだ結果、まとめると以下がポイントだと感じました。
母語である日本語の確立がまず一番大事
親の独りよがりにならない英語学習を。遅めスタートでも本人次第で英語は身につく
幼少期はとにかく英語をキライにさせないことが大切
英語耳を育てるのは6~7歳までが勝負
英会話を習うだけでは不十分なので、英語絵本の多読・フォニックスを取り入れた多聴を
親として、英語を早めに身につけさせてあげたいという気持ちは痛いほどわかります。
でも、やはり楽しくなければイヤになってしまうのが子ども。
あくまでも日本語をベースに、またその子のペースを見失わず寄り添いながら、楽しめるかたちで英語絵本やフォニックスを可能なかぎり日常に取り入れてみるのが大事かなと感じました。
フォニックスをたっぷり取り入れた、かわいいキャラクターと英語を多聴・多読できるサンリオイングリッシュマスターについてもっと知りたいかたは【【高い?安い?口コミ】サンリオイングリッシュマスター(Sanrio English Master)の教材・値段・モニター体験談正直レビュー!】
英語絵本はかんたんに入手できないけど、アプリならたくさん読める!英語絵本ナビのレビュー記事はこちら【英語の読み聞かせで子どもの耳が育つ!おすすめ絵本アプリも紹介【英語絵本ナビ】】
「小3から英語必修…」子ども英語はいつから?意味ある?最後に|「うちの子に何が必要か」を考えるヒントに
どの本も、読むたびに「うちの子にはどうしてあげるのがいいんだろう?」と考えさせられました。
情報に踊らされすぎず、でも無関心でもなく、親として「考え続ける」ことこそが子どもにとっての財産なのかもしれません。
英語をどう学ばせるかに悩むすべての親に、3冊とも本当におすすめです!
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