この記事はアフィリエイト案件を含みます
映画のネタバレを含みますので、ご注意ください。

英語の勉強ってはてしないですよね。少しでも楽しみながら勉強するために、海外ドラマや映画から英語を学習するのは定番の方法です。

できればビジネスにも応用できるフレーズが学べる映画がいいな!

それならこちらの映画はどうでしょうか?

- TOEIC975点
- アメリカとカナダの帰国子女
- 社内通訳・翻訳歴20年以上
- 海外ドラマや映画から、英語学習に役立つ英語表現を発信しています。
それではいってみましょう。
- 映画「Tar(ター)」とは?
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: She is many things.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: Unfortunately I’ve left things a bit late
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: Maybe it’s something we revisit down the line.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: No movement there yet.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: What’s your take on your The New Yorker talk?
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: Too modest, as usual.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: My machine is misbehaving again.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: I wasn’t sure where you were.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: Sorry about the hour.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習:Let’s shoot the elephant from the room.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習:I didn’t want to burden her with it.
- 映画「Tar(ター)」で英語学習: will be most happy to
- 映画「Tar(ター)」で英語学習:まとめ
映画「Tar(ター)」とは?
「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。
もう何回繰り返し観たかわからないぐらい好きな作品です!
主演のケイト・ブランシェットが神がかっているのはもちろん、脇を固める俳優たちもハマり役の人ばかり。
Tarのパートナーを演じるのはドイツ人俳優ニーナ・ホス。
海外ドラマ「HOMELAND」で彼女を知った人も多いのではないでしょうか。
見ごたえのある実力派俳優ばかりのうえ、脚本は非常によくできていて、観るたびに新しい発見があります。

そんな映画Tarは、洗練された英語表現の宝庫です。
Tarのいるクラシック業界は、教養が高く洗練されたふるまいをする人たちが多く登場します。
英語学習歴の長い私ですが、はじめのうちは字幕がないと
「全然話についていけないな…」
と迷子になることも多かったです。
でも、慣れてくると少しずつ聞き取れて、そのこなれた表現が心地よく感じられてきます。
婉曲的で洗練された表現は、ビジネス英語にも応用できる点が大きい!と感じます。
ビジネスのさまざまな場面で便利に使えそうな表現をピックアップして入れました。
U-NEXTで視聴可能です。

映画「Tar(ター)」で英語学習: She is many things.
She is many things. 彼女はとても多彩な人間だ
また、作中では「多彩な才能」「マルチな活躍」という意味でvariedという形容詞も登場しています。
その誉め言葉に対し、Tarは謙遜して
Well, in today’s world, “varied”… it’s a dirty word.
今日では、「多彩」という言葉は決して誉め言葉ではありませんね
と返しています。

さらりとほめたい、そしてさらりと謙遜したいときのおしゃれ表現ですね(笑)
映画「Tar(ター)」で英語学習: Unfortunately I’ve left things a bit late
Unfortunately I’ve left things a bit late. 残念ながら、用事が押していて
公開インタビュー後、色目を使ってくる若くてきれいな女性と話し込むター。
ターも super hot young women には目がないことがこのシーンでよく分かります(笑)
隙あらばターに取り入ろうとする女性にうんざりする秘書のフランチェスカは、折を見て話をさえぎり、会食の予定があることをターにリマインドします。
それを受けて、ターは残念そうに「もう行かなくては」と言うのですが、そのときに発するのがこのセリフ。
さらに
There’s something I can’t get out of. (どうしても抜けられない用事があってね)
と続けます。
それに対し、若い女性は
I understand. Can I text you? (お忙しいですよね。メールしてもいいですか?)
と食らいつきます。
ちょっと忙しい、と伝えたいときの表現は沢山ありますね。
- I’m in the middle of something.
- I currently have so much on my plate.
- It’s too handful.

いろいろな表現を使いこなせると、英語はますます楽しくなりますよね。
映画「Tar(ター)」で英語学習: Maybe it’s something we revisit down the line.

Maybe it’s something we revisit down the line. その話はまた今度にしよう
投資銀行家でアマチュアオーケストラの指揮者としても活動するエリオット・カプランと会食をするシーンで登場する会話です。
このシーンでは、自分から言い出したことではあるものの、よく考えるとあまりよくない方向に話が進んでしまうおそれを感じてTarが
「その話題はまた今度にしようか」
というニュアンスで言っています。

このシーンにも多くの伏線が含まれています。また、クラシック業界に詳しくない人にも業界事情を伝えているシーンですが、説明くささがまったくないのはさすがです。
映画「Tar(ター)」で英語学習: No movement there yet.
No movement there yet. まだ連絡がありません
指揮者見習いで秘書のフランチェスカとターの会話。
ターは一切の雑用を彼女にやらせています。
ターに師事しているからだけでなく個人的な関係もあって、フランチェスカは健気にそれらの雑務をこなしています。
仕事のメールのやりとりもすべて彼女に任せているター。
メールの送受信もほぼすべて任せており、自分が送ったメールに対して相手からのレスポンスはあったか?と確認してくるターに対し、フランチェスカがいうのがこのセリフです。
映画「Tar(ター)」で英語学習: What’s your take on your The New Yorker talk?
What’s your take on XXX? XXXについてどう思った?
冒頭のニューヨーカーのインタビューでの自分の振る舞いがどうだったかをフランチェスカにたずねるター。
What’s your take on ~ は「~についてどう思いましたか?」
と尋ねるときに使われる表現です。
尋ねられたフランチェスカは
It went well, I think.
(よかったと思いますけど)
と応じます。
それに対し、Tarは
You are hedging. If you have any interest in conducting, you must be able to speak your mind.
hedgingというのはリスクヘッジのhedgeと同じ意味です。
無難な答えをしようとしているね、という意味でTarは話しています。

My takeaway of this book is… (この本の中でもっとも印象的だったのは…)
という表現もあります。
U-NEXTで視聴可能です。

映画「Tar(ター)」で英語学習: Too modest, as usual.

Too modest, as usual. もっと自信をもって
modest は「謙虚な」という意味ですが、
「いつものことながら、謙虚すぎるよ」、転じて
「もっと自信をもって」
という意味でTarが師匠のアンドリスに言われるセリフです。
そのあとアンドリスはこう続けます。
I’m proud to call you my pupil.
Even though there was nothing I could teach you.
それに対し、Tarは謙遜しながらこう返します。
Now, that’s not true.
I’d never have the position here were it not for you.
映画「Tar(ター)」で英語学習: My machine is misbehaving again.
My machine is misbehaving again. またパソコンの調子がわるい
パソコンがまたおいたをしている、といったニュアンスですが、日常でも使える表現ですね。
このあとTarは
I’ve already spoken to IT. (ITの人にはもう相談したんだけど)
と言っています。
映画「Tar(ター)」で英語学習: I wasn’t sure where you were.
I wasn’t sure where you were. どこに行っていたんですか?
突然ジムに行ってしまったTarに対し、フランチェスカがやんわり抗議するときにいうセリフ。
Where were you?
は直接的すぎるので、このように言っています。
U-NEXTで視聴可能です。

映画「Tar(ター)」で英語学習: Sorry about the hour.
Sorry about the hour. 遅い時間にすみません
窮地に追い込まれ、緊急の電話をかけるターがいうセリフ。
Sorry about the hour. It’s Lydia Tar calling. Yes, it’s urgent.
電話をかけるときに決まり文句はいろいろありますが、こういう表現も覚えておくと便利です。
映画「Tar(ター)」で英語学習:Let’s shoot the elephant from the room.

Let’s shoot the elephant from the room. 疑惑を晴らさないとね
英語では
「気まずいので出しにくい話題」
のことをthe elephant in the roomという決まり文句ですが、これはその表現をひねったフレーズですね。
Shoot the elephantといえば
気まずい話題の核心を突くという意味。
ちなみにこのシーンでも使われる
“Give me some eyes. (はい、注目)”
はターがオーケストラに向かってよく発する言葉です。
会社で使うとかなり偉そうなニュアンスになりますが、ターが使うと引き締まる表現です。
映画「Tar(ター)」で英語学習:I didn’t want to burden her with it.
I didn’t want to burden her with it. 彼女に負担をかけたくなかった
誰かの負担を増やしたくなかったので、とexcuseするときに使える表現。
実際には、やましいところが沢山あるのでシャロンに相談しなかっただけだとは思います。
作品内では、ターは
”Don’t you think you should have?”
と詰められていますが。。
U-NEXTで視聴可能です。

映画「Tar(ター)」で英語学習: will be most happy to
人 will be most happy to ~ 人が喜んで~します
いかにも家族経営といった雰囲気の、こじんまりとしたフィリピンの音楽事務所で再出発を図るター。女社長であろう人が、おそらくすべてを受け入れたうえでターを迎えます。
ささやかながら歓迎を受けるター。
家族でありスタッフでも子どもたちに、ターを案内させることになります。
そのときに女社長がいうのがこのセリフ。
Shirley and Cirio will be most happy to show you the sights of our beautiful country.
来日したお客さんにはある程度フォーマルに受け入れることがよしとされる文化がありますが、
そんなときに使える表現だと感じます。
ちなみにこのシーンでは、ターを前にしてスタッフたちがタガログ語で何やら話し合うシーンがあります。
ターにはもちろん彼らの会話の内容はわかりません。
そのあと、女性社長は
I’m so sorry. We
と自分たちが何の話をしていたか伝えていました。

日本人が複数いる会議だと日本語で話を進めてしまうときがありますが、言語がわからない相手への配慮として「今こういうことを話し合っていました」と伝えることは大事ですよね。
映画「Tar(ター)」で英語学習:まとめ
洗練された英語表現のたくさん出てくる映画Tarは英語学習、それも上級のビジネス英語をめざす人に特におすすめです。
U-NEXTで視聴可能です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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