『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた

こども英会話

本件はアフィリエイト案件を含みます。

英語教室に通ってるのに、「うちの子、全然話せるようになってないかも…?」と感じたことはありませんか?

「楽しいからOK!」

「まだ小さいし気長にやればいいよね」

と思いつつ、ふと不安になってしまう——。

実は私自身、そんなモヤモヤを抱えていた一人です。

そんな中、出会ったのが、松井義明さん著『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』です。

読んでみたら、目からウロコがボロボロ!
「楽しい」だけでは終わらせない、英語が“ちゃんと身につく”ための具体的なヒントが満載でした。

この記事を書いたひと
筆者
筆者
  • TOEICスコア975点
  • 1男1女の母
  • アメリカとカナダの帰国子女
  • 社内通訳/翻訳歴20年以上
  • 海外ドラマでの英語学習などの情報を発信中。海外ドラマとオンライン英会話で英語力アップを続けています

この記事ではの松井義明さんの著書、『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの? 』

を読んだ感想(レビュー)をしています。

この本が気になったら、ぜひ自身で手に取って読んでみて下さいね。

えみぞう
えみぞう

結論からいうと楽しむことはもちろん大事。でも「楽しい」だけじゃなくて、将来的な成果につながる力の育て方が大事なんです!

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】著者の松井義明先生とは?

最初に、松井義明先生とは何者?というところを紹介したいと思います。

  • 早稲田アカデミー教務顧問
  • 1967年、東京・赤坂生まれ
  • 早大在学中より草創期の早稲田アカデミーの教壇に立ち、塾講師としての経験と実績を積み重ね渡米
  • コロンビア大学、ハーバード大学の両大学院に進学・修了。16年在米
  • 株式会社早稲田アカデミー教務顧問、「早稲田アカデミーIBS」、「多読英語教室早稲田アカデミーEnglish ENGINE」などを開発・監修

早稲田アカデミーといえば4大塾の一角をなす超メジャーな塾ですよね。

4大塾は以下になります:

  • SAPIX
  • 日能研
  • 四谷大塚
  • 早稲田アカデミー

その早稲田アカデミーの教務顧問をおこなっているのが松井義明先生です。

子どもの学びのプロセスについてはプロ中のプロといえる方でしょう。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】ポイントまとめ

そんな松井先生が本気で書いた、子ども英語についての一冊。

以下に、大事だと感じたポイントを挙げました。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】「楽しい」英語だけでは記憶に残らない?

この本のタイトル、ドキッとしますよね。

著者によると、多くの子ども英語教室では「楽しさ」に重点が置かれています。
歌やダンス、ゲームを通じて英語に親しむ――それ自体はとても大切。でも、それだけでは英語力は定着しにくいのが現実だそうです。

なぜなら、以下の理由から子どもの脳に英語が“つながらない”まま終わってしまうのです。

  • 英語にふれる時間が少ない
  • 家庭で英語を使う場がほとんどない
  • 「日本語に訳してから理解する」習慣が身についている

バイリンガル家庭ならともかく、一般的な日本の家庭で自宅でも英語のシャワーを浴びるなんて無理な話ですよね。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】じゃあどうすればいいの?カギは「多読」!

本書で何度も強調されているのが「英語の多読」の効果です。

ここで言う「多読」とは、レベルに合った英語の絵本を、意味を日本語に訳さず、英語のまま楽しむというスタイル。
音声付きの絵本を使えば、リズムや発音にも自然に親しめます。

読んでいるうちに、「こういう時はこう言うんだ!」といった表現がスッと入ってきたり、英語のままイメージできるようになったりします。これがまさに“英語脳”を育てるプロセスなんですね。

ただこれも、一般的な家庭では実現がむずかしいのではないかと思います。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】フォニックス→絵本→多読の三段階が効果的!

英語がしっかり身につくためには、段階的なアプローチが大切だと著者は言います。

💡 ステップ1:フォニックスで音に慣れる
まずは、英語の音とスペルの関係を学ぶ「フォニックス」からスタート。
発音のルールを理解していると、知らない単語でも自力で読めるようになります。

💡 ステップ2:音声付き絵本でリズムと意味を感じる
フォニックスを使って簡単な単語が読めるようになったら、音声付きの絵本でストーリーに親しみます。
英語のリズムやイントネーションを楽しく体感できるステップです。

💡 ステップ3:多読で表現をインプット&定着!
繰り返し絵本を読むことで、語彙や文法が自然と身についていきます。
大事なのは、「知らない単語があっても止まらないこと」。完璧を目指さず、とにかく楽しむことがコツなんだとか。

英語耳が育つのは6~7歳が限界と言われています。

わたし自身も未就学児の子どもが2名いますが、子どもの耳の良さには本当に驚かされます!

大人になってから身に着けるのにあんなに苦労する発音やヒアリングも、難なくこなしてしまいます。

うちの子どもは生後2か月から3歳まで英語ネイティブのスタッフが在籍する保育園に預けられていたので、ラッキーなことに英語耳を育てる環境を整えてあげることができました。

でも、3歳以降は一般の保育園へ。

そのあとは、自宅での英語学習などで耳を鍛えるようにしています。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】英検や中学受験にもつながる力に!

この本のすごいところは、「楽しい」だけじゃなくて、将来的な成果につながる力の育て方までカバーしている点です。

たとえば、英検や中学入試で出る並び替え問題は、カード遊びとして取り組むのがおすすめと紹介されています。

また、過去問やテスト形式の問題を「インプット教材」として使い、意味を考える前にまず耳に慣れさせる——など、実践的なアイデアが豊富!

“試験のための勉強”ではなく、“言葉の感覚を育てる”ためのアプローチというのが、この本の魅力だなと感じました。

【『楽しい「子ども英語」はなぜ身に付かないの?』を読んでみた】英語は「楽しい」だけで終わらせない工夫が大切

この本を読んで改めて感じたのは、「楽しい=悪い」ではなくて、「楽しい」からどうやって“続けていくか”“深めていくか”が大事なんだということ。

子どもに英語を学ばせたい、でもどうしたらいいの?と迷っている親御さんにとって、一度立ち止まって考えるきっかけになる一冊だと思います。

ぜひ、家庭での英語環境づくりの参考として手に取ってみてくださいね。

「楽しいだけの子ども英語がなぜ身につかないのか?」に関心がある方には、黒川伊保子さんのAI時代の子育てに関する著書や、関正生さんの実践的な英語教育アドバイスもきっと参考になるはずです。どちらも、子どもと英語にどう向き合うかを考えるヒントが詰まっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました